春節初二の車公廟(Che Kung Temple)に行ってみた – 2015年春節
車公廟(Che Kung Temple)春節の様子
2015年春節の2日目にあたる「初二」の2月20日に車公廟(Che Kung Temple)へ初詣に行ってみました。
香港人の旧正月の過ごし方については、こちらもどうぞ!:
2014年春節イベントカレンダーまとめ!香港の旧正月をどう過ごすのかが問題だ!
車公廟(Che Kung Temple)は、新界エリアにあるお寺です。暴動や天災、疫病などを抑えるなど、数々の功績を残したとされる武将の車公(チェー・コン)が神様として奉られており、香港の2級歴史建造物に指定されています。1890年以前に建設されたと見られ、1994年に現在の様式に建て替えられています。
毎年旧暦の初二にあたるこの日は、車公の誕生日だそう。通常、翌日初三の「赤口」の日にお参りするのが恒例となっているそうです。お参りの際には、車公像の側にある、銅製の風車を回して、幸運の到来をお祈りします。「風車」がこのお寺を代表する幸運のシンボルとなっているんですね。
今回は港鉄MTRの東鉄線、大囲駅(タイワイえき)から徒歩で行くことにしました。
「車公廟(Che Kung Temple)」はあちらです、とわかりやすい標識が出ています。A出口から出て向かってみます。
A出口を出て右手へ。
駅前の様子は、参拝に訪れる人もいつつ、多くの警官隊が配置されていて、警察のバスも目につきました。いつも旧正月にこれだけ警察が警備に出ているのか、それともデモの影響なのでしょうか、ちょっと、物々しい雰囲気です。
道すがら、割安な?お線香がフライングで売られていました。けっこう売れているようで、それでもご利益あるのかなぁ。
道案内の標識通りにどんどん進みます。川沿いを右手へ。
のんびり歩いて、駅から10分ほどでお寺が見えてきました。
敷地内から、白いお線香の煙が上がっているのがわかります。ここから地下道をくぐって道路の向こう側へ向かいます。
「入口」と書かれた大きな垂れ幕の案内があります。平日に訪れたときは無かったので、参拝者の交通規制があるようですね。
←「直接、車公廟へ進む」には左へ、「売店エリアを通って車公廟へ進む」には右へ→
今回はまず売店エリアに向かってみます。
参拝帰りの人たちは、ちらほらと風車を手にしている姿が見られます。
たくさんの売店が立ち並び、多くの人で賑わっています。
占い師のブースも、かなりの数があり賑わっていました。若い女性に人気のようです。とくにこちらの占い師さんは、渋いイケメン風で、長蛇の列ができていました。
ちょっと見てもらいたいなぁ、好奇心がうずきます。今日は時間の都合で、断念。
色とりどりの風車は、小さなもので20ドルくらいから売られていました。ときおり風に吹かれてくるくる回ります。こうやってたくさん並んでいるのを見るだけでも楽しいですね。
売店内に釣り下がった風車も大きくてた~くさん。写真を撮るのも楽しい。良い運を巡らせてくれそうです。
かわいらしいストラップタイプも。これくらいのサイズなら、ちょっとした記念にもよさそうですね。小さな鈴がついていて、チリンチリン。
売店を一周めぐり、いよいよお寺に向かってみましょう。売店側の門は出口専用になっているので、左手に回り、入口の門を目指します。
ここから見るだけでも煙のモクモク感がすごそうです。
写真にはあまり移っていませんが、この入り口付近をはじめ、お寺の周辺を取り囲むように多くの警察官が待機していたのも印象的でした。お正月からみなさんご苦労様です。
さてさて、入口から突入!煙の香りが立ち込めます。
巨大サイズのお祈り用線香を発見。長さは1メートル余りあるでしょうか。ハリーポッターに出てくる、魔法のほうきぐらいのサイズがありそうです。
お値段なんと3498香港ドル=約4万円!わお~!
参拝するには、お祈り用のお線香を購入し、ここで外装をはがします。普段はおいていない巨大なゴミ箱が用意されていました。
お寺の敷地内にはとにかくすごい人だかり。なんとか押し合わずに、ゆっくり歩けるくらいでしょうか。
お線香だけじゃなく、先に風車を購入して一緒に参拝する人もいるんですね。人ひとりあるくらいの大きな風車と共に参拝する強者を発見。残念、風車の背面からしかカメラに収められませんでした。なかなか、立派でしたよ。大きなご利益がありますように。
と、ここで人込みをかきわけ、巨大な線香ゴミ箱が通過していきます。あれ?そこに刺さってるのん、もしかしてあの4万円線香では?お役目を終えて、さっそく処分されているのでしょうか。これだけ参拝客が多いと、致し方なしなのでしょう。なんとも世知辛い気持ちになりますねぇ。
悲しいお線香の末路を早速見てしまいましたが、気を取り直して。
購入して外装を取りはずしたお線香は、こちらの火付けコーナーでお寺のスタッフが火をつけてくれます。モックモクで、大変そうです。
このあたりに来ると、煙の濃度が急激にあがり、一気に息苦しくなります。顔の近くを、火のついた線香が行き来するので、かなりあぶない~!
皆さん頭の上に高く掲げますが、灰とともに少し火種も落ちてくるので、ふとした拍子に「アチチッ」となってしまいます。長年参加すると慣れてくるのでしょうか?
メインの車公殿に入る前に、一度お祈りをします。外から見えていた煙の元はこのあたりですね。ほんとうにたくさんの人が新年のお祈りに訪れるんですね。
ゆっくりと車公殿に入っていきます。ここもかなりの込み具合で、お線香の火に当たらないよう慎重に進みます。
車公殿の内部は写真禁止となっています。立派な車公像が奉られており、すぐ傍らではおみくじやお祈りの場所がありました。お線香を供えて、殿内をまわります。
車公殿でお線香を供えれば、こんどはそばにある太鼓と風車回しのコーナーに並びます。
お願いごとをしながら、風車をゆっくりと時計回りに回し、太鼓を3回鳴らします。
行列に並ぶ男性の背中には、ふりかかったお線香の灰が…だいたい皆この状態になってしまうので、お気に入りのお洋服は着ない方が良さそうですね。
一通りのお祈りを終えて、お寺を後にしました。
家に着いてからおどろいたのが、線香の香り。洋服全体と、髪の毛までしっかり線香くさ~くなっていました。こんなに煙まみれになるのは、春節のこの時期だけだと思うんですけどね…。
お寺の門を出てもう一度売店付近を見ると、お家に飾れるミニ風車がありました。お寺の中にあった風車そっくり。
春節の車公廟はかなり多くの人で賑わっていました。ピークになるのはこの時期だけで、他の日には、もっとゆっくりとお参りができますよ。一年を通してお祈りに訪れる人がいる、地元に根付いた歴史あるお寺です。
■沙田・車公廟(Che Kung Temple)チェーコンミュウ
最寄駅:MTR大圍駅 または 車公廟駅 徒歩約10分
コメントをお願いします!