ビクトリア公園の年宵花市に行ってきました。2013
2月に入っても、気温が20℃を超えている香港ですが、旧正月まであと僅かの日を残すばかりで、だんだんと、街中も新しい年を迎える華やかなデコレーションに溢れるようになってきました。
【2013年香港の旧正月】
今年の旧正月は、2月10日(日)の元旦から始まります。
元旦 2月10日(日)
今年の旧正月は、旧暦の元旦が2月10日の日曜日。
尖沙咀や銅鑼湾といった繁華街を除き、お店の多くはお休みするので、ひっそりとした元旦を迎えることになります。
キャセイパシフィック国際ニューイヤーナイトパレード
場所:尖沙咀
日時:2月10日 20:00~21:30
尖沙咀で毎年行われるナイトパレードはこの元旦の晩に行われます。
初二 2月11日(月)
お正月のお休みは、旧暦の元旦だけでなく、まだ続きます。
2月11日(月)も祝日でお休み。
この日から「拜年」(年始の挨拶)に親戚の家に出かけて、香港人が利是(お年玉)を配りまくります。
2013年ルナーニューイヤー花火大会
場所:ビクトリアハーバー
日時:2月11日 20:00
この日の晩にはビクトリア・ハーバーで花火大会が開催されます。
初三 2月12日(火) / 初四 2月13日(水)
あと、続く2日、2月12日(火)はお正月の3日目なので祝日、2月13日(水)は今年の元旦が日曜日なので振り替え休日で、共にお休みになります。
【旧正月前には花市で迎春準備】
旧正月前の1週間は、お正月に備えてお花を買い揃える花市が香港の至る公園で開かれます。お正月に玄関に飾る飾り物やぬいぐるみなども売っており、ちょっとしたお祭りの縁日な感じです。
ニューイヤーフラワーマーケット2013
場所:銅鑼湾ビクトリア公園、旺角花墟公園など14箇所の香港内の公園
日時:2月04日~2月09日 お昼~深夜、2月9日はお昼~10日の早朝まで
ということで、今年も、銅鑼湾にあるビクトリア公園で行われている香港最大の「年宵花市」(フラワーマーケット)に行って来ました。
早速、MTRの銅鑼湾駅からビクトリア公園(維園)に向かっていきます。
昨年は、晩に出かけたので、会社帰りの人ですごく混み合っていましたが、昼間の時間だと、さほど混雑はしておらず、まだ余裕を持って見て回ることが出来ます。
【昨年の花市の様子】 ビクトリア公園の年宵花市に行ってきました。2012
【まずは、食べ物屋台で腹ごしらえ】
公園に入ると、すぐにある屋台は、碗に入ったウイロウ砵仔糕(ブッ・ジャイ・ゴウ)の売り場。去年もこの場所にあった気がします。入り口入ってすぐなので、かなりの好位置なのかもしれませんね。
公園の銅鑼湾側、天后側の両端は、軽食販売スペースになっていて、小腹を満たして、花市をじっくり見て回る準備をすることができます。
【ぬいぐるみの屋台が多いよね】
会場内でよく目にするのが、ぬいぐるみを販売する屋台の多さ。干支であるヘビのぬいぐるみに限らず、クマのぬいぐるみやクレヨンしんちゃんのぬいぐるみなどをバラエティ豊かに取り揃えています。
学生が屋台を出して、販売しているところも数多く、なんだか、学園祭に来たのか?と思う場面もしばしば。
こちらの屋台では、造花で出来たお正月の飾りを扱っているようです。
まずは、お正月に欠かせない金柑を飾った縁起物。日本で見かける縁起物の熊手と同じような感じです。そして、横には、こちらも欠かせない桃の花(造花ですが)。
こちらのブースでは、ぬいぐるみになった金柑の鉢植えやツノナスが売られています。
結構、可愛く仕上がっていているので、思わず買ってしまいたくなります。
【お正月に関係無くとも、普通に売ってます】
ぬいぐるみの屋台に挟まれて時々出てくるのが、携帯電話グッズ屋さん。
iPhoneケースとかイヤホンとかを普通に売っています。旺角の女人街で売っているのとあまり品揃えも変わらず、わざわざ花市で買う必要はないと思うのですが、花市というお祭り会場は人の入りが多く、他の場所より売れ行きがいいんでしょうねぇ。
この他にも、洗剤の実演販売をしていたり、正月準備とおまり関係ない屋台もちらほら見かけます。
【政党が出している屋台もあちらこちらに】
日本で見かけることのないのが、日本でいうところの自民党や民主党といった政党が出している屋台。
所属議員さんのイラストグッズや書籍、Tシャツ、風刺グッズなどなどを販売しています。こういうのを見ると、日本よりも、政治と生活が、結構近い距離にあるんだな、と思ったりします。香港では、毎年数回大規模なデモ行進があって、かなり多くの人が参加するぐらいですしね。
これは、ある政党のブース前の地面に貼られていたのが、香港の行政のトップ 梁振英行政長官 を踏みつけることのできるイラスト。これで、家でも思う存分、梁長官を足蹴にすることができます。最近、梁長官に対する風当たりが強くなってきているとはいえ、行政長官って、大変なお仕事ですね。
どの政党でも見かけるのが、「揮春」のサービス。これは、議員さんに、迎春にふさわしい縁起良い四字熟語を赤い紙に墨で書いてもらえます。「恭喜發財」「萬事勝意」「大吉大利」「心想事成」「身體健康」や「小心地滑」「学業進歩」「笑口常開」とか、色々あります。この四文字熟語を書いてもらった紙を家のドアに貼っておきます。
政党とは、ちょっと違うかもしれませんが、保釣運動(尖閣諸島は中国の領土運動)の方のブースもありました。
昨年、尖閣諸島に上陸したのは、この人達のグループなのですかね。
ブースでは、保釣Tシャツ、保釣キャップを販売していました。
会場を歩いていると、前から、風船で出来た財神がやってきました。
いやぁ、財神を見ると、お正月だなぁ、という気分になってきますね。
【花市だけに、花を買わないとね】
花市に来てはいるのですが、今まで花を売っているブースはひとつもありませんでした。強いて言えば、造花の桃の花やぬいぐるみの金柑やツノナスを見たぐらいです。やっぱり、花市では花を買わないとね、ということで、生花を販売するブースが固まっている会場の南側へ向います。
胡蝶蘭の花言葉は、「幸福がやってくる」らしく、そら、お正月に飾りたいわな、と納得。
水仙は、家内安全を意味するそうです。
お正月の時期は、オフィスビルやショッピングセンターなどなどで、金柑の鉢植えが、門松感覚で、ずらーっと並びます。
キンカンは、「金桔」と書き、「桔」の字が「吉」と同じ発音であることや、黄金色の実がたくさんついているので、「お金のなる木」として、金運アップの縁起物として欠かせません。
日本では見かけることのない「ツノナス」です。いくつかの実が寄り添っているように見えるので、子孫繁栄を表すということで、これもお正月の縁起物として欠かせません。
桃の花も沢山売っていました。
赤い桃の花は、「紅桃」と書き、発音が「鴻図(大きな計画)」と同じため、念願成就を表すので、こちらも縁起良い花です。
らせん状に竹がなっている「轉運竹」も売っていました。「轉運竹」はここ数年で流行ってきた商品のようです。良い運が回ってきますように、という願いから、人気のようです。
さて、さて、早めに家に帰って、大掃除と、飾り付けを始めますかね。
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