格安航空券のLCCピーチで飛ぶ香港。[4]香港から関西空港編
今年2012年の7月1日から格安運賃で大阪/関西空港-香港線を運行するLCC(ローコストキャリア)のピーチ・アビエーションがどんなものなのか、ずーっと気になっていたのですが、ようやく搭乗する機会があったので、香港国際空港から大阪・関西空港までの様子をレポートしてみたいと思います。
ピーチ・アビエーション http://www.flypeach.com/
香港線のスケジュールは(※)、
大阪(関西)→香港 MM067 出発21:10 到着00:35(+1)
香港→大阪(関西) MM068 出発01:15 到着05:45これって、仕事帰りに香港、香港帰りに会社に出社が出来る格安弾丸香港ツアー!専用スケジュールではないかと思うぐらいのある意味都合のいい時間帯設定。
(※最新の時刻表は公式サイトでご確認を!⇒http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/timetable/timetables.aspx)
深夜1時15分発のピーチ68便で大阪に向かうため、エアポート・エキスプレスに乗って、香港国際空港にやって来ました。
搭乗開始受付は、2時間前の23時15分からですので、晩ご飯も市内でゆっくり食べて、22時台に、エアポート・エキスプレスに乗れば、充分余裕の時間です。香港観光の最後の一日を晩まで有効活用出来るのは深夜便ならではですね。
搭乗手続きは、ピーチ・アビエーションはLCCなので、どうせ第2ターミナルなんでしょ、という決めつけで、「T2」 2號客運大樓 TERMINAL2 へと向かいます。関西空港と違って、シャトルバスに乗らないとターミナルに行けない、とかなく、共に近いので便利ですね。
晩の時間の香港国際空港第2ターミナル。
いつも多くの人で賑わう第1ターミナルに比べて、ガラーンッとしています。
香港国際空港で第2ターミナルを利用しているのは、エアアジア、チェジュエア、ジェットスター、春秋航空といったLCC勢が揃っています。その中に、今回利用するピーチも並んでいます。ちなみに、ピーチの中国語名は、楽桃航空。楽しい桃の航空会社だそうです。
で、どのチェックインカウンターで搭乗手続きかな、と思って、電光掲示板を見ると、定刻01:15のところ、01:50の35分遅れとのこと。LCCは、空港に着いて30分したら、次の空港へと次々に飛んでいくので、序盤で遅れると、後のフライトの時間がよく遅れがちと聞いてはいましたが、35分程度なら、まぁ、許容範囲内ではないでしょうか?
で、チェックイン開始時間も、出発遅延の分だけ遅くなっているようで、まだカウンターに動きが無かったので、第2ターミナルを見てまわることにしました。
といっても、晩の11時過ぎなので、両替ショップを除いて、開いているお店もなく、閑散としています。
チェックインカウンターのあるフロアにある物販店は、ことごとく閉まっていたので、上のフロアへとやってきました。ここはレストランが多く入っており、まずは、フードコートまでやってきました。明かりが付いているので、もしやまだ営業中、と思っていくと、絶賛清掃中。そうですよね、この時間までやっていないですよね。
で、ちょっとフードコートから離れると、まだ営業している茶餐廳がありました。でも、1店舗だけ。深夜便のピーチに乗る際は、早めに空港に来て、食事とか買い物して時間つぶしとか出来ないので、食事とか買い物をきっちり街中で済ませて、空港に時間通りにやってくる、というスタンスでないと、時間を持て余しそうです。
あっ、コンビニは、サークルK、セブンイレブンともども絶賛営業していました。
空港で楽しめるミシュラン星付きレストラン「阿鴻小吃」がまだ開いていた!と思って、駆け寄るも、23時を以って、シャッターを下ろされました。残念。
と、何も収穫もなく、第2ターミナルをうろついている間に、ピーチのチェックイン手続が始まっていました。
ピーチに合わせてなのかどうかは分かりませんが、Pカウンターで搭乗手続き開始です。
LCCならではの事情でチェックインに時間がかかっていたので、今後利用される人の参考に書いておきます。
ピーチでは、荷物を預けると料金が別にかかるのですが、預ける荷物は、1個当たり20KGまでという制限があります。他の航空会社であれば、多少数キロオーバーしていても、超過料金を払うことなく預かってもらえたりしたのですが、ピーチは20キロを超過すると、きっちり律儀に20キロと言ってくるようです。「多少超過ならいけるでしょ。」「いやいや、超過です。」「いやいや…」というやり取りがこちら、あちらのカウンターで行われています。格安料金で旅行したくピーチを利用するわけで、皆さん、超過料金を払うぐらいなら、と、おもむろにスーツケースを開け出し、中の荷物を抜いて、20キロ以下まで調整していきます。その間、次の搭乗客の手続を先にしてもらえれば良いものの、荷物を移し変える間も、カウンターを占拠。おかげで、1組のチェックインに10分以上かかっている様子。
で、今回、LCCならではだなぁ、と思ったのが、2人1組でチェックインして、荷物を2個預けて、2個合計では40キロ以下だけど、そのうち1個は20キロを超えているというケース。キャセイとかJALなら、二個合計でOKみたいな感じでいけるのでしょうが、ピーチのカウンターのスタッフは、1個20キロまでを厳密に遵守して、二個で40キロ以下やからいいでしょ、という話を一向に聞き入れる様子がありません。まぁ、こういう厳密さがLCCならではなんでしょうね。
預ける荷物が20キロを超えそうという不安な方に、チェックイン前に是非利用してもらいたいのが、空港に備え付けの重量計。事前に預ける荷物が1個20キロ以下であることを確認しておけば、チェックインカウンターで列の後ろの方から、「カウンターを占拠したままスーツケース開けて、何をチンタラしているんだ!」という冷たい視線を浴びずにすみます。
重量計は、ピーチの搭乗手続きをしているPカウンターの並びにあります。
これは利用しない手はない。
私の前の方も、カウンターでスーツケースを開けて、中身の大移動を終えてチェックインを終えられました。預ける荷物の無い私は、ものの数分で、搭乗手続を終えました。
関空発の際は、ペラペラの感熱紙の搭乗券だったのですが、香港発は他の航空会社と同じいつもの紙でした。
第2ターミナルのイミグレを抜けて、進んでいくと、第1ターミナル行きのシャトル電車のプラットホームに着きます。
第2ターミナルは、チェックインするのが第2ターミナルなだけで、飛行機に乗り込むゲート自体は、第1ターミナル側のいつものゲートなわけですね。関空みたいに、香港国際空港の第2ターミナルは独立はしていないので、第1ターミナル側のお店やレストランを利用できて、うれしいですね。
シャトル列車にのって、数分で第1ターミナル側に出てきました。
まだ、出発まで時間があるので、空港ラウンジで軽く食事でもしながら待とうかと、「トラベラーズ・ラウンジ」までやって来ました。こういう時って、プライオリティ・パスを持っていて良かったなぁ、と思います。LCCに乗っても、空港ラウンジで出発時間まで時間を過ごすことが出来るのですからね。
【関連する記事】 香港国際空港のラウンジで時間つぶし。
と、深夜ながら、小腹が空いたので、ヌードルバーにいったのですが、0時で撤収していたので、サラダバーと、チキングリルをいただきながら、出発時間を待ちます。ラウンジはゆっくり出来るのは良いのですが、深夜なので、うっかり寝入って、出発時間まで寝過ごさないかどうか気を張り詰めないといけないのが辛いです。
今回の搭乗ゲートは、21番。第1ターミナルのイミグレを抜けてすぐの好位置。やっぱり、深夜便って、本数が少ないので、こういったところは良いんですね。
昼間に出発する格安運賃の香港航空を利用すると、遠くのゲートや、ランプバスに乗って移動するゲート利用だったりしていましたからね。
1時40分過ぎに、関西空港からやって来たピーチの機体が見えました。
前の便で遅れていたんでしょうねぇ。お疲れ様です。
で、2時10分になって、搭乗開始。もう、眠たくて、眠たくて、ゲート近くで座りながら、ちょくちょく意識を失っていました。深夜便で遅延すると、寝れる時間が段々遅くなるので、これは辛いですね。
で、結局、MM068便は、定刻より1時間近く遅れて、香港国際空港を出発!
今回、深夜便なので、役に立つかな、と思って、香港国際空港の本屋さんで買った旅行用枕。ソフトビーズ入りで結構気持ち良いです。118香港ドルでした。もう少し高いかな、と思っていたのですが、意外とお手頃価格だたので即購入してしまいました。
搭乗前のゲート近くのベンチでこの枕をつけていると気持ちよくて、寝てしまっていたのですが、いざ、機内の座席で使うと、絶賛するほどの効果がありませんでした。
というのは、ベンチだと自分で結構リクライニングして、角度つけて後ろにもたれることが出来て、首の高さも良い感じだったのですが、機内のシートだと、あまり後ろにシートを倒せないので、首だけちょっと前かがみになって、ちょっとしんどい感じ。んー、難しいものですな。
で、2時間ぐらいウトウトしながら、といって、寝ることも出来ないまま、機内で時間を過ごしていると、窓の外には朝焼けが広がっていました。
そして、香港国際空港を出て、約3時間半した早朝6時50分に関西国際空港に到着しました。あまり寝れなかったので、深夜のスキーバスで移動したのと同じような気だるさを覚えます。
飛行機をタラップで降りて、そのまま徒歩で第2ターミナル建物へと入っていきます。第2ターミナルは、第1ターミナルと違って、簡素。さすが、LCC用ターミナルです。
入国審査もすぐ終わり、7時には到着ホールまで出てくることが出来ました。
行きと同じように、第2ターミナルから第1ターミナルまで連絡バスで向かいます。大体6-8分間隔で運行しているので、ちょっと待てばすぐにバスがやってくる感じです。
第1ターミナルへ向かう途中、乗ってきた機体の横を通ります。遥々香港から飛んできて、お疲れ様でした。これから、整備を受けて、また、ぐるぐる各地に飛んでいくんでしょうね。
この後、関西空港駅に着いて、時刻表を確認すると、7時21分発の大阪方面行きの関空快速がすぐの電車でした。これだと、大阪駅到着は8時46分。これで、このまま会社に直行するのは時間が足りないですかね。
もし、定刻通り早朝5時45分に関空に着いたとすると、金曜晩会社帰りに香港、日曜晩に香港出発で、月曜早朝に関空着、そのまま会社へ、という弾丸ツアーも出来るかもしれません。
ただ、今回のように、香港を出発するのが1時間遅れたりすると、時間的にしんどくなるのと、深夜便は機中でなかなか寝れないので結構疲れちゃいます。というのを考えると、社会人の方には、ちょっとオススメできないスケジュールです。
ということで、ピーチで香港まで飛んで戻ってきた今回の利用で思ったのは、
・4時間ほどのフライトなので、LCCでよく言われるシートピッチの狭さは、あまり気にならない
・深夜便はやっぱり疲れる
・帰国日の午前中は、家で寝て休みたい
ということでした。最後の二つは、深夜便の感想なので、置いておくとして、ピーチ香港便は時間を有効に使えることが出来、他の航空会社の半分以下の価格なので、非常に利用価値が高い、と思いました。これからも、利用していくと思いますが、それにしても、深夜便でゆっくり休める方法は、やっぱり無いものなんでしょうか。
こんばんは。
来月香港出かけるのですが、時間的にキャセイの羽田発午後便が乗れそうにないので、
成田まで車で行くか、関空乗り換えのピーチで行くか真剣に悩んでいます。
LCCピーチで飛ぶ香港の記事を読んで、乗ってみようかなぁ。
参考にさせていただきます、ありがとうございます。
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