冰皮月餅 | 中秋節に食べる月餅の新潮流
これまでは、一般的な月餅、あひるの塩漬け卵がまんまる入ったハス餡の月餅、とか、スタバのコーヒー月餅とかを食べてみました。でも、ボリュームがたっぷりというか、ヘビーでどっしり来る、というか、あんこの密度も高くて、ひとかけら食べたら、もうご馳走様、という感じで、ちょっと食傷気味。
こういった感想は、香港の人も持っているようで、伝統的な月餅とは、ちょっと違った月餅にも人気があるようです。その月餅は、冷やして食べる月餅で、冰皮月餅といいます。で、そんなに重くない食べ心地らしいです。
今回は、そんな冷やして食べる「冰皮月餅」を食べてみましょう。
【これまでの月餅に関する記事】
香港美心月餅 Maxims Mooncake | 美心の雙黄蓮蓉月餅2009
香港の月餅2009 | 買った&もらった月餅あれこれ。
G.O.D.の月餅 | お尻を食べて下さい。
スタバの月餅たべてみたよ | 星巴克月餅 2009
で、食べる前に、Wikipediaで調べてみました。
冰皮月餅は、香港の大班麵包西餅(Taipanベーカリー)が1989年に発売した中秋節に食べる新しいタイプの月餅。外皮は糯米粉、麵粉で作られており、中のアンコの材料は、伝統的なハス餡の他に、果物とかを使う種類もあります。焼いて作らない為、月餅の表面には油が塗られていない。
なるほど、油も使っていないので、一般的な月餅よりヘルシーというわけですね。
それにしても、1989年発売って、結構、長年売っていたんですね。知らなかった。
最初に冰皮月餅を発売した大班麵包西餅の冰皮月餅ではなく、おそらく香港最大の飲食店グループ「美心 Maxim’s」と「聖安娜餅屋」の冰皮月餅を準備してみました。
美心の冰皮月餅 楊枝甘露味
まずは、美心の冰皮月餅から。
冰皮月餅は色々な種類の味が出ているのですが、今回選んだのは、楊枝甘露味。
楊枝甘露といえば、香港デザートでも有名な甘いマンゴーとと少し酸っぱいポメロ(八朔?)のコンビネーションが絶妙なスイーツです。そんな楊枝甘露味となると、否応なしに期待できます。
薄い皮の中に餡が入っており、その中に、マンゴー味のジャムが入っている感じです。
では、いただきます!
口にした時の冷たい「ヒヤー」、っとする感覚なかなか良いですね。
中のあんこは、緑豆のこしあん、ですかね。ハス餡とは違って、軽い感じで、パクパク食べれる勢いです。悪くないです。
んと、マンゴーの味は若干しますが、ポメロ(八朔?)の酸っぱい感じはしません。まぁ、マンゴー味月餅ですかね。
あと、思ったのが、なんだか、福岡の誇る銘菓「通りもん」に似た感じかも、まぁ、個人的な印象ですが。
聖安娜餅屋の冰皮月餅 宇治緑茶紅豆味と蛋黄白豆あん味
次は、香港でパンとケーキを発売する聖安娜餅屋の冰皮月餅です。
味にうるさい料理研究家の蘇さんが宣伝しているので、味は保証済みのハズ。期待ができます。
【蘇さんに関する記事】
蘇さんのグルメカードを買っちゃった。 | 阿蘇搵食卡(1)無敵飯局
今回いただくのは、蛋黄白豆あん味(Egg Yolk and White Bean Paste)と宇治緑茶紅豆味(Green Tea and Red Bean)。
この他にも、燕窩松子冰糖(ツバメの巣と松の実、氷砂糖味)、桂花栗子(キンモクセイの花と栗味)、芝麻奶黄白豆(ゴマとカスタード、白豆味)、藍苺乳酪(ブルーベリーヨーグルト味)、柚子乳酪(ゆずとヨーグルト味)、朱古力香蕉(チョコバナナ味)と色々バラエティ豊かなラインナップとなっていました。
こちらも月餅の内部はこんな感じ。(右:カスタードと白豆味、左:緑茶小豆味)
蛋黄白豆あん味は、予想通りの味。カスタード味が口に広がります。でも、なんだか、「通りもん」を思い出し、既食感あり、かな。まぁ、でも美味しくいただけます。
宇治緑茶紅豆味は、こちらも、予想通りのお味。抹茶味のあんと、粒で入っている小豆で、なんだか和菓子の一種を食べている感覚。日本食が大好きな香港人のテイストに合わせて、進化してきたんでしょうね。ただ、もうここまで来ると、月餅ではないように感じてきました。
まぁ、一般的な月餅に食傷していた身には、なかなか口にウレシイ冰皮月餅でした。
来年は、他の種類も是非試してみたいと思いました。
なかなかめずらしい月餅ですね。
香港では抹茶のことを宇治緑茶と呼ぶのでしょうか?
私は頂き物の月餅(横浜中華街のお店の物)を食べました。
日本人向けなのかとても食べやすかったです。
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