上環にある昔ながらの茶楼で食べる広東料理 | 蓮香楼
昔からの商店や問屋さんが立ち並び、古き良き香港の雰囲気を残す街、上環にある名店「蓮香楼」に晩御飯を食べに行って来ました。
蓮香楼は、80年近くもの歴史あるお店で、好景気の際に高級志向に走ったり、効率化を図ったり、はたまた土地の買収で廃業したりと、昔ながらの雰囲気を保っているレストランが香港では少なくなっている中、昔からの雰囲気を残し続けているレストランです。
赤字に白色で書かれた手書きのメニュー、古めかしい扇風機と、昔ながらの雰囲気たっぷりの店内です。
レストランというよりも、香港の時代劇で出てくる庶民的な「茶楼」の雰囲気がただよいます。80年前の当時も、さぞかし、こんな雰囲気だったんでしょうね。
蓮香楼は、かなり飲茶が有名で賑わうのですが、晩の時間もこんな感じのお客さんの入り。結構、繁盛していますよねぇ。
ちなみに、晩は、飲茶の点心メニューは、ありませんからねぇ。
蓮香楼の食器セット。
ボテッとしたぶ厚い食器で、洗練されてません感が素敵です。また、お箸、レンゲやお碗をお茶で洗う「洗杯」でお茶を捨てる器が陶器製なのはここが初めて。他所ではプラスチックのところがほとんどですからね。
ちなみに、この茶器セット、1階のおみやげコーナーで買って帰ることができます。渋~い香港土産にいかがですか?
冬瓜盅 150香港ドル
蓮香楼に行かれる際に、有れば是非注文してもらいたいこのスープ。これ、冬瓜をまるごと一個使っていて、中をくり抜いたところに、澄んだスープが波々と入った状態で蒸された状態で出されてきます。
こんな感じで一人ひとりのお碗によそっていってくれました。
冬瓜まるごと一個を使った見た目もインパクトありますが、お味の方も、ホロホロに蒸された冬瓜が口の中で溶ろける爽やかな味で満足なスープです。
蓮香覇王鴨 160香港ドル
お店の横の外壁にも大きく書かれている看板メニューがこの「蓮香覇王鴨」。
アヒルの中に、蓮の実、シイタケといった具がパンパンに詰められてから、煮込み、そして、揚げるという、手をかけて作られています。
鶏蛋焗魚腸 44香港ドル
これは、スパニッシュオムレツ的な分厚い卵焼きの中に、魚の内臓が入っています。
陳皮(みかんの皮)も入っているので、内臓のくさみもなく、食べ易い一品です。
スプーンで取り分けてみると、ほぼスパニッシュ・オムレツ。結構、分厚く、食べごたえあります。
ちなみに、さきほどの蓮香覇王鴨、この料理といい、スプーンを垂直に突き刺して置いてかれます。
まっ、まぁ、良いんですけどね。
鮮蝦腐皮巻 52香港ドル
エビの湯葉巻。揚げたての熱々をいただくこととします。パリっと揚がった湯葉の中から、エビの風味が広がります。想像通りの幸せの味。
香煎蓮藕餅 47香港ドル
レンコン餅。レンコンのシャクシャクとした食感と、ほっくり感が美味しい一品です。
家郷煎醸鯪魚 50香港ドル
ぱっと見、魚のまる揚げなのですが、中に魚のすり身が詰まっています。
この魚は、鯪魚という川魚なのですが、すり身にすることで、骨が多いのを食べ易くしているそうです。
緑豆沙
食後に、デザートの緑豆沙を出してくれました。
身体に優しい甘さのデザートで、ほっこりとした気持ちで食事の締めくくりです。
出てくるお料理に派手さや斬新さはないのですが、昔ながらの料理をお手頃な価格で楽しめることができ、また、晩の時間にも食べに来たいと思いました。
蓮香楼 Lin Heung Tea House
G/F.,Wellington Street,Central
中環威霊頓街160-164号
2544-4556
[...] 【夕食メニューはこんな感じ】 上環にある昔ながらの茶楼で食べる広東料理 | 蓮香楼 [...]
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