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それは茘枝(ライチ)ではありません。

2009年 6月 10日 コメント(2)
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茘枝 | ライチ

皆さん、茘枝 (ライチ Lai Ji)は好きですか?

 「あの、濃い褐色か、黒色してる皮の冷凍のヤツね。」
 「あんまり甘くなくて、後味がちょっと苦い感じ。」

という回答の方もいるでしょうね。

まぁ、これ、私の日本にいた時の茘枝の印象なんですがね。

ちょうど今頃、5月末から7月に掛けてが、茘枝の美味しいシーズンなんです。ということで、今日は「茘枝」について書いてみようかと思います。

●茘枝は木になる実なんです。

福建省から広東省にかけての中国南部が原産地といわれ、熱帯・亜熱帯地方で栽培されています。なんと、2000年以上前から栽培されているとのこと。

茘枝はムクロジ科の常緑高木(つまりは木。)で、ライチの実は木になる実なんですね。木に出来るなんて、知らなかったです。

同じ東南アジアのフルーツである龍眼(ロンガン)やランブータンと同じ仲間とのこと。確かに、龍眼なんて、茘枝と見た目そっくりだもんね。(でも、龍眼はライチより種が大きく、実が少ないんであまり好きじゃないんだけどね。へへっ。)

ちなみに、香港のすぐ上、中国・深圳市の西端、蛇口港のある南山地区は、茘枝の名産地で有名なんです。なんせ、「茘枝世界」という施設があるぐらいです。ちょっと、街外れまで行くと、丘陵や山には、特徴も特にない、3メートル程の茘枝の樹がたくさん植わっています。そして、その道沿いには、この時期、採れたて茘枝を売るテントが道端のそこら中に出没し、ライチの季節の到来を感じることが出来ます。

●絶世の美女御用達フルーツ

糯米糍 ロウマイジー | 茘枝の一種

糯米糍 ロウマイジー | 茘枝の一種

茘枝といえば、出てくる人物は、唐の時代の絶世の美女「楊貴妃」。
その楊貴妃が、この茘枝を愛してやまなかったとのこと。

そんな茘枝大好きっ娘「楊貴妃」を喜ばせたい唐の皇帝「玄宗」が、季節に先駆け一番に出来る早生の茘枝を取り寄せたというお話もあります。そして、その茘枝を見た楊貴妃が微笑んだ、ということから、「妃子笑」(楊貴妃が微笑む)という品種の茘枝があったりします。

●その茘枝は「楊貴妃」の茘枝ではないです。

茘枝 | ライチ茘枝の印象は、褐色か、黒色だったのですが、新鮮な生ライチが出回る香港の果物屋さんでは、全く違いました。

「緑色」なんです。

しかも、味がハッキリ言って、違うんです。
ちょっと固めの皮をむくと、甘い果汁が「ジュワッ」と滴り、茘枝独特の芳香がやってきます。そして、口に含むとたっぷりと果汁を含んだ半透明の果肉は柔らかく、癖のない深みのある味わいを楽しむことができます。

この上品な香り、食感、そして味わい、もう、最高です。

「剥けば凝りて水晶の如く、食えば消えて降雪の如し」
という詩があるのも頷けますし、絶世の美女「楊貴妃」が愛してやまなかったのもうなづけます。

もう、日本で食べる色黒い茘枝には戻れません。

「ドリアン」が果物の王様なら、「茘枝」は果物の「女王」です。
(でも、あのドリアンが王様というのは、いかがなものかとは思いますが…)

●体にいいけど、食べすぎには注意ね。

茘枝は美味しいだけではありません。

美容健康、疲労回復に欠かせないビタミンCやB、ミネラルやアミノ酸を多く含んでいます。また、葉酸も多く含有しており、妊娠初期のお母さんが是非とも食べておきたいところですね。

ただ、何事も食べ過ぎはいけないようで、茘枝を食べ過ぎると「上火」になるとのこと。
「上火」というのは、(漢方で?)体に熱や湿気がこもる状態をいい、だるい、めまい、のぼせるという症状を起こします。(でも、結局「上火」って、何かよく分からん。)
要は、何事も程ほどが大事、ということね。
(一方、龍眼は「上火」しないので、幾ら食べても良い、と知り合いの中国人に教えてもらいました。
でも、茘枝の方をたくさん食べたいんですよ、龍眼よりも… orz)

なお、「上火」になることなく、茘枝を思う存分、食べることのできるこんな耳寄りな方法があるようです。
※茘枝を食べる前に、塩水、夏枯草凉茶や冬瓜スープ、緑豆のしるこを飲む。
※茘枝の実を薄皮と一緒に食べる。

●茘枝は鮮度が命!

桂味 グワメイ | 茘枝の一種

桂味 グワメイ | 茘枝の一種

「一日色變,二日香變,三日味變,四日色香味盡去」

生の茘枝は、鮮度が落ち易いんです。「1日で色が変わり、2日で香りが変わり、3日目に味が変わり、4日目には色、香り、味ともになくなる」とも言われているようです。

新鮮なライチは緑~赤色をしており、表面がトゲトゲしています。鮮度が落ちてきたライチは、皮が茶褐色に、そして、トゲトゲも無くなってきます。

でも、街市で買ってくると、2ポンド、3ポンドで「ドカッ」と買っちゃって、そんなに早くは食べれないんだけどね。

●糯米糍 ロウマイジー vs. 桂味 グワメイ

ちょうど今の時期、楊貴妃の茘枝「妃子笑」は時期を逃してしまったようで、街市で見かける茘枝は、糯米糍(ロウマイジー)と桂味(グワメイ )の二種類。

糯米糍は、ちょっと大きめで、種、果肉も大きめ。甘みが強いのが特徴。
一方、桂味は、種・果肉ともに小さいサイズで、ちょっと甘酸っぱいです。

私は、糯米糍の方が好きかな。
ということで、大きい写真に写っている茘枝は、糯米糍です。

食べたこと、見かけたことないですが、他にも、こんな種類の茘枝があるようです。
【掛綠】
珍しくなかなか口にすることのない品種。
外皮の6割が赤く、残り4割がほんのり緑色で、この名前がついています。梨のような歯ごたえで、元々、皇帝への献上品だったそうです。
【三月紅】
もっとも早生の品種。每年5月頃に市場に出回るそうです。
【懷枝】【黑葉】【白糖罌】【白臘】【玉荷包】

調べて見ると、茘枝にも色々品種がありますね。

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