香港 ホテル 7日間 封鎖
香港でも豚インフルエンザ(H1N1インフル)の第一症例が確認されたのですが、日常生活はというと、街中にマスクを着用している人をちらほらと見かけるものの、警戒態勢、といった印象はありません。
唯一の例外が、
【香港灣仔維景酒店 – Metropark Hotel – ワンチャイ・メトロパークホテル 】。
香港で豚インフル発症が確認されたのは、観光で香港に来ていたメキシコ人。
空港について、タクシーに乗って、ホテルへ。そして、体調不良を感じ、病院で診察を受けたところ、豚インフルと判明。ただちに隔離されました。
確か、これが4月30日の晩のお話。
SARSの際の教訓や経験を基に、香港政府の対応は迅速でした。
迅速な対応【1】 空港からホテルまでのタクシー運転手の隔離
迅速な対応【2】 ホテルから病院までのタクシー運転手の隔離
あと、「徹底しているなぁ」、という印象をもったのが、
迅速な対応【3】 発症したメキシコ人が宿泊したホテルの丸ごと封鎖。
そうこれが、【灣仔維景酒店 – Metropark Hotel – メトロパークホテル ワンチャイ】。
偶然にもインフルを発症した人と、同じホテルに滞在していた宿泊客・従業員 約300名を 7日間 外に出させない という措置です。(今週金曜日5/08(金)まで)
せっかく香港に観光で来たのに、どこにも出歩くことできずに、ホテルに7日間 軟禁状態です。
日本からもGWで来ている人もいるようです。封鎖解除されたら、もう、日本も連休が終わってしまっています。
封鎖されたホテルに宿泊している観光客の人も、何もすることが無いようで、窓を開けて、外を眺める元気そうな西洋人の観光客の様子もニュースで流れてきます。
また、ホテル1階のガラス越しに、「Happy Birthday!」と書いた紙を掲げて友人の誕生日を祝福している宿泊客の人も。
でも、ホテルという限られた空間でしか移動できないので、かなりストレスも溜まってきていると思われます。
そんなことを気遣ってか、どうかは不明ですが、4,000香港ドル相当の旅行ギフトが、この度隔離された方に送られる、という案内が香港政府と旅遊発展局より出ているようです。
その旅行ギフトの中身とは…
・海洋公園 Ocean Parkの無料チケット
・香港ディズニーランドの無料チケット
・昂坪360 ロープウェイの無料チケット
・オクトパス(八達通) 100香港ドル分 などなど…
とのこと。
また、予定していた帰りの飛行機にも乗れないでしょうから、香港からの復路の飛行機チケット代も支払われるようです。
昨晩メトロパークホテルの解禁の取材に行きました。
外国からのメディアを含め、ホテル前には千人ぐらいの取材陣が集まった。
いい場所を取るため、8時半の解禁なのに、5時から場所取りをしないと。
立ちくたびれた~腰が痛てぃ~
だが、そのおかげでグッドポジションゲット!
ホテル正門のど前。
解禁寸前、中に7日間も封鎖された人達が皆カメラに向かって手を振り、笑っていました。
その瞬間僕は感動しました。
最初は強制封鎖をされ、理不尽を感じるでしょう。
それから現実はを認め、解禁されるまで待つしかない。
その間他の人とずっと一緒に同じ空間にいて、友情を作る。
後半はPARTYもやったりして、楽しみながら歴史的な時間を感じる。
自分が外に出られない、外からのよそ者が入れない。
狭いホテルで自分たちだけの世界。
最初は不安、不満と怒りを持ち、最後は微笑みながら皆と抱きしめて別れた。
彼らはホテルから踏み出す瞬間、周りは歓声を上げ、ヒーローみないな扱いをされた。
感動的な取材ができて、幸せだと思います。
。。。それにしても腰はまた痛いけど。。。。肩こりも。。。。
>クリ坊さん
取材、お疲れ様でした!
そうか、5時から場所取りしてたのかぁ~!
クリ坊さんのコメントを読んで、
ああ、ちょっと見に行きたかったなぁと思いました。
野次馬は一杯来ていたかな?
彼らのおかげで、香港の他の人たちが安心な生活を送れたことに、感謝の言葉しか出ませんね。
それにしても、おみやげパッケージの“中身”が気になって仕方ありません。
肩こりはぁ、、、持病?
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